児玉雨子 -KODAMA Ameko-

KODAMA AMEKO
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【制作秘話4】「メ□セージ」

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こちらはミニアルバムには収録されていませんが、コピンク*楽曲企画の中でとても大事な曲でしたので書かせていただきます。作曲はいつもの依田さんではなく、Taishoさんにしていただきました。

 

 

・スピンオフ楽曲「メ□セージ(feat.サラ)」

この楽曲はクリスマス前の配信でした。
今後の種まきも含めてより自由な曲を作ってみようと「クリスマス前に聴くと女子力が上がる楽曲」をテーマに、新たな取り組みをさせていただくことになりました。ご一緒したのは、番組ピンクスの出演者ゲッターズ飯田さんの一番弟子で「Coupon Land」の連載など女子力アップ企画ではおなじみの・ぷりあでぃす玲奈さん。ラッキーワード等の監修をしていただきながら作詞しました。玲奈さんと作曲のTaishoさんとは、ニコニコ動画の“歌ってみた”や楽曲「桜の雨」でも有名なhalyosyさんとの楽曲制作で私も以前ご一緒させていただいたこともあり、またちょうどコピンク*楽曲の裏設定上の舞台もクリスマスと縁の深い場所。この『メ□セージ』はそうした流れからのコピンク*スピンオフ曲となりました。
サラのCVをして下さった早乃香織さんは、コピンク*企画の楽曲側のプロデューサーさんからのご紹介でしたが、私の一つ上のお姉さんですので、歌詞もキャラデザもとにかく「お姉さん」であることに徹底していました。イメージは「歌のお姉さん」。なのでTaishoさんと打ち合わせをするときに、「歌を伝える」というテーマで進めていきましょう、と話した覚えがあります。いままでのコピンクちゃんによるコピンク*楽曲を気に入っていただいていたファンの皆さんからの賛否もその後教えていただきましたが、私はこの曲のこと、本当に気に入っています。コピンクス!シーズン4のOP映像にもサラが登場しているの、お気づきになりましたでしょうか?実はそのシーンには来月からの新コピンクス!の物語のヒントもあるみたいです。

なんとなくですが、番組プロデューサーさんは、コピンクちゃんとのお別れのタイミングをその頃もう、というかいつも考えていて、いつかくるその時のためにこうした新しい形での楽曲制作の機会をくださったのかも…と、今では思うようになりました。

 

・タイトル

タイトルは、これまた読みづらく(笑)「メ□セージ」と書いて「めろせーじ」と読みます。
この時に、コピンク*ラインから外れないようにシルクロードについてもう一度勉強し直していて…あっネタバレでしょうか!コピンクのストーリーは、実はシルクロードをイメージしているのです。完璧な陸路や海路ではありませんが、新たなシルクロードの一つとして。
話が逸れてしまいましたが、そんな設定があり色々調べている中で青磁器のことを思い出しました。ラッキーカラーが確かエメラルドグリーンや青っぽい色だったので、これはいい!と思ったのですが…そもそも青磁とかどうやって曲に入れるんだ!?って話です(笑)なので青磁→せいじ→セージとむりくり考えてみて、植物(香草)のセージにたどり着きました。こじつけもいいとこだとか言わないで下さいね!
そして、なんとセージは12月の誕生花だったみたいで、クリスマスの曲のモチーフに使うならぴったりでした。曲とタイトルが出来たあとに玲奈さんに訊いてみたら、セージは占いなどでも良い植物らしく、歴史的にも古くから治療などで用いられてきたそうです。
ソーセージの「セージ」も、この植物から由来しています。
コピンク“エピソード0”のストーリーとも偶然か必然か、重なってもいますね。

そして「歌を伝える」をテーマにしていましたので、「メッセージ」と「メロディ」と「セージ」を組み合わせて「メロセージ」にしましたが、スタッフさんとタイトル遊びをしようよってなって、最終的に「メ□セージ」になりました。□はあくまで“四角”です。
・楽曲に関して

音楽的には、すでにお話していますがタイトルやテーマに沿って、人に伝わりやすいメロディを意識して作りました。この企画では、みんなが普段できないけれどやりたいことをなるべく叶えようということもあったので、早乃さんの意向でかなり高いキーの曲になりました。

ちなみにここらへんから、「ポラリス」という単語がコピンク*企画に出てきました。
歌詞を考えている中、やっぱりスピンオフといっても次に絶対繋がる内容にしたいな…と思い、何か伏線や、自分でも後々のヒントになるようなものをこの曲に残しておくつもりで書きました。それが後々に生きてきたのが嬉しかったです。
歌詞を書く上のイメージとしては、コピンクちゃんとゴローの旅の途中に出会ったお姉さん目線で旅を再開する二人を見送るけど、本当は私も一歩踏み出してみたい…みたいな話を考えました。
あと、この時ぐらいからやっと一般的な歌詞のセオリーを意識するようになったので、その基本の型を守りながら書こうとしていたのを覚えています。あと、バンドや歌手の名前が歌詞に入っていたり、どこかに引っ掛かっている曲が好きだったので、この曲でやらせていただきました。
基本的なことを守るっていうのをこの曲で学び、このあとの『リバース』でもそれをできた(と自分で思っている)ので、私にとっても大切な曲です。

そしてなにより実際に自分がかかわった曲が、ファンの皆さんの前で生で披露されたり、フリがつくこと…なんかいいですね。いいなって思いました。嬉しいし、色んな思いがありすぎて「いいな」としか言えません。
だからこそファンの皆さんの思いでもあった先日のスペシャルライブを実現しようとスタッフが気持ちをひとつにできたのかもしれません。みんなが「いいな」って思うことってあんまりないと思いますから、すごいな、いいな。

また、この曲がきっかけで私はTaishoさんと別プロジェクトで、新たな曲を制作させていただく機会もいただきました。「歌を伝える」って、そういうことだったのかもしれませんね。
この曲のおかげで、コピンク*楽曲の制作はこれからも続けさせていただけるなら、またいつか、もしかしたら、かもしれませんしね…わかんないですけどね(笑)そこはまぁ大人の世界です!私まだ子どもだから~。
次回の制作秘話は『リバース』についての予定ですが、
他にもいくつかご紹介させていただきたいお話もありますので、予定は未定です!
よろしくお願いします。

 

コピンク*楽曲が収録されている『コピンクス!メロディーズ~star chart~』は、アップフロントワークスより2013年3月20日から販売予定です。

 

2013年3月16日